奇跡の物語 レスター優勝

イングランドプレミアリーグのレスターは、2015-16シーズンに、奇跡の初優勝を飾りました。

名門クラブを率いた経験のあるラニエリ監督が就任し、守備を重視したチーム作りをしながら、シーズン当初の目標は、プレミアリーグ残留とし、サポーターもアナリストも、誰一人として優勝を予想しませんでしたが、蓋を開けてみれば、失点を抑えながら、粘り強く手堅い試合運びを展開し、シーズンの負けがわずか3敗という、驚異の成績でした。

その結果を支えていたのは、フォワードも含めて前線からプレスをかけ、ボールを奪えばカウンターの一発に賭けるという戦術で、同チームのストライカーとして所属している、日本のサポーターにはお馴染みの日本代表FW岡崎慎司選手の全力でボールを追い続ける献身的なプレーが功を奏し、チームの勝利に大きな貢献を果たしました。それは同時に、ツートップとしてコンビを組んだ、ジェイミー・ヴァーディー選手の、年間得点ランキング2位となる24ものゴールを生み出す原動力にもなりました。

残念ながら、そのシーズンの成績をきっかけに、カンテ選手など主力選手がビッグクラブへと流出して大幅な戦力ダウンとなり、2016-17シーズンは、あわや降格という散々な成績に終わってしまいましたが、再び夢を実現させるために、2017-18のレスターの奮起に、期待がかかっています。華麗なサッカーではなく、レスターの泥臭いサッカーは、多くのファンの支持を得ています。